安全には学校、地域一体の活動と親の率先垂範も

 12月2日、栄町小学校(東区北36条東13丁目)で、スクールゾーン実行委員会が開催されました。これは校区のスクールゾーン内の交通事故防止を目的として結成された組織です。構成員は、連合町内会長をはじめ、東警察署、区土木センター、町内会長、スクールガード、交通安全指導員など交通安全関係団体の代表者、PTAなどで、この日は20数名が出席しました。

 まず、PTA副会長がら実行委員会会長の身内が事故に遭い、身をもって交通事故の怖さを体験し、皆さんと力を合わせて子どもたちの安全を守っていきたいとのメッセージが紹介されました。次に、学校から今年度実施された栄町小の避難訓練の取り組みやPTAの校区内パトロール、烈々布神社の巡視活動などの報告ののち、出席者からの助言等がありました。

 菊地・栄東連合町内会会長から今年の除雪体制の情報提供、東警察署からは今年東区内の小学生受傷事故5件中4件中が自転車の事故で、ヘルメット着用の大切さなどについて注意喚起がありました。また、PTAや町内会長からは、バスの間から保護者が横断した事例や「ながらスマホ」の例が紹介され、「親の背中を見て子は育つ」という言葉のとおり、学校の指導だけでは不十分との指摘もありました。子どもたちの安全は、学校のみならず、地域一体となった取り組みとさらには保護者自身の率先垂範が何よりも必要なことと言えましょう。

 他小学校では、新型コロナ禍で同様の委員会は中止のところが多く、地域との関係が寸断されることが危惧されるところです。なんでも中止すればよいということではありません。感染防止を徹底しながら、地域との連携を大切にされる栄町小の英断に地域もきっと応えてくれることでしょう。