♪「手稲のいただき遠く見て 石狩荒野拓いた人の 汗の教えをうけついで」

  皆様には、令和5年の新春を健やかにお迎えのこととお喜び申し上げます。
  烈々布に開拓の鍬が入り150年有余の歳月が流れますが、1883年(明治16年)春に入植した記録には、「曲がりくねった草道を熊よけの鈴を鳴らし歩くと太陽に遮られた薄暗い道は肌寒く、道の両側は果てしない原生林が続き、見上げると空は道の上に帯のように見え、やがて、密林の中に窓を開けたような開墾地と笹壁に屋根を木の皮で覆い石を乗せた住居が見えてホッとした気持ちになった。」と記述されています。
 新春に悠久の天空を仰ぎ見るとき、寒風吹きすさぶ雪深きこの地で命をつむぎ、子孫を守り育てながらも故郷を慈しみ、地域との絆を大切にした祖先の強い気概と郷土愛は万感胸に迫る思いがこみ上げます。
 今年も表題の開拓精神は、栄町小学校の校歌として子ども達に受け継がれ、栄東地区37町内会・自治会、そして関係団体には「温もりある ふる里繁栄」が託されています。
 どうか、皆様と共に「笑門福来」を合言葉として、老若男女が手を携えて悲惨な災害・事件を教訓に知恵と力を結集し心を寄せ合って、地域活動の輪を広げて参りますのでお気づきの点は気軽にお声をお寄せ願いたいと思います。
 結びに、本年が災禍なく平穏で希望に満ちた笑顔あふれる一年となりますよう心からお祈り申し上げまして、栄東連合町内会役員一同のご挨拶といたします。
 本年もどうぞよろしく、お願い申し上げます。

令和5年 元旦