子どもの交通安全守って15年、永井守さん

 栄東地区で小学校の通学時に、交差点などに立って、子どもたちの横断を優しく見守ってくれる人たちがいる。東区交通安全指導員栄東支部の方々である。そのリーダーは、支部長の永井守さん、80歳。指導員歴15年のベテランである。

 お子さんがスポーツ少年団に席を置いていた恩返しにはじめたボランティアのひとつが交通安全指導員という。警察官のような制服とヘルメットで赤い指導棒を持ちながら、子どもたちの安全を守る。制服を着ると「身の引き締まる思いがします」と表情は凛々しく、指導員としての使命感が伝わってくる。

 長年の活動の中で、子どもたちとの心の交流も広がる。「おはようございます。ありがとうございます」。子どもたちの笑顔と何気ない挨拶が心に響くという。「卒業時には、子どもたちがランドセルにつけていたマスコットをくれました」と指導棒につけたマスコットを嬉しそうに見せてくれた。子どもたちとの心の交流が、暑さ、寒さに耐えながら、この活動を支える原動力という。

 来月には、小学校に新入学の児童が入る。「子どもたちを決して交通事故の犠牲にはしない」という決意を新たに、交通安全指導員の皆さんの活動が続いていく。こうした地道なボランティア活動が子どもの安全を支えていることを忘れてはならない。
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 栄東げんきっ子は、7人の編集委員が交代で制作しています。3月1日には、4月号の取材として、栄東まちづくりセンターの情報サロンで永井さんのインタビューが行われました。本日は、その模様をお伝えしました。
(写真は永井さんにインタビューする編集委員の皆さん)