日本文化にふれる。華道・茶道を通じた異世代交流

 12月25日はクリスマスですが、東老人福祉センター(東区北41条東14丁目)で、小学生の華道、茶道の体験教室が開催されました。これは、最近、子どもたちが日本の伝統文化の触れる機会が少ないことから、異世代交流を兼ねながら、華道や茶道を体験してみようと栄東地区福祉のまち推進センターと栄東地区まちづくり未来会議が共催したものです。

 まず、華道体験では、講師の流派である池坊の由来や花ばさみ、花器、剣山、そして花材についての説明の後、すぐに体験が始まりました。3人の講師が傍らで丁寧に教えてくれるので参加者は吞み込みが早く、あっという間に素晴らしい作品が出来上がりました。

 花材は、スポンジにさしてそのまま持ち帰られたので、きっとご家庭でも文字どり”クリスマスに花を添えて”くれることでしょう。

 次に別室で行われた茶道体験では、礼に始まり礼に終わるが基本の茶道らしく、礼の仕方、懐紙やふくさの使い方、懐紙への菓子の取り置き、抹茶を置かれたときのお辞儀、茶碗の回し方、飲み終わったあとの吸い切りなど、茶道の作法を分かりすく、丁寧に教わりました。

 お菓子をいただくときは、皆さん笑顔で黒文字楊枝を使いながら上手に切り分けていただいていました。お茶をたてるときには大半の方が茶筅を使うのは初めてですが、先生やサポートの高齢者の皆さんに手ほどきをしてもらいながら、手首を使いながら点てていました。参加の小学生は、「大変楽しかったです。ぜひ、またやりたいです」とうれしそうに話してくれました。

 1時間余りの華道、茶道体験でしたが、福祉のまち推進センターのメンバーなどのサポートを受けながら、日本の伝統文化の良さを知り、思い出になるひと時になったことでしょう。同センターでは、年明けの2月には中学生を対象にした体験教室を計画しています。栄東地区の中学生に皆さん、お楽しみに!

 

講師の丁寧な指導で素晴らしい作品に
礼儀正しく、所作がきまった参加者の皆さん