災害時に備えよう!-天災は忘れた頃に……。

 新型コロナウイルス感染症が流行している今でも、いつ災害が起こるかは分かりません。そんな時代だからこそ、避難に備えておくことが大切です。7月8日の東区連合町内会長会議で配布された「災害時の避難に備えよう~事前準備編」と「災害時の避難に備えようー避難所運営編」は、そんな備えをイメージできる資料として最適なものなので紹介しましょう。

 まず、「事前準備編」では、「自分の命を自ら守る」という意識をもって避難するため、押さえておくべき3つのポイントを提示しています。
 第一に「危険な場所にいる人は避難すること」が原則です。自宅が安全なら避難の必要はありませんし、小中学校のみが避難先でありません。安全な親戚宅や知人宅も避難先の候補の一つです。
 第二に、「洪水ハザードマップ」などで自宅が安全な場所なのかを確認しておきましょう。近くの「東区指定緊急避難場所」を確認しておくとよいでしょう。避難場所までの時間がかかる場合は、早めの判断と行動が求められます。
 第三に、避難に必要なものを準備しましょう。新型コロナウイルス対策として「マスク、アルコール消毒液、ウェットティッシュ、体温計など」も非常持ち出し袋に入れるなど備えておくことが大切です。

 次に「避難所運営編」では、4つの配慮すべき事項を示しています。
 まず、避難所に着いたときには、順番に受付し、マスクを着用して2m以上の距離を開けて並ぶことやせき・発熱のある人は申し出ることを挙げています。
 2つ目は滞在スペースのレイアウトです。家族間でも1~2mの距離をとって、休むときは互いの顔を近づけずに互い違いになる配慮も。
 3つ目は、生活ルールの一例として、マスクを着用し、人との距離を保ち、毎日の体温測定や体調管理を求めています。手洗いやうがいの励行は当然のことで、少しでも安心して過ごせるように助け合うことが大切です。
 最後に、生活環境を守ろうと定期的な換気、清掃、整理整頓のほか、衛生面に配慮してマスクやティッシュは感染症廃棄物として他のごみと区分するなど衛生管理が重要と指摘しています。

 物理学者・防災学者の寺田寅彦さんが残された「天災は忘れた頃にやってくる」との言葉を忘れずに、これら資料のご一読をお勧めします。

 資料は以下からダウンロードできます。